現在、カナダをベースに活躍する建築デザイン事務所、 Mark+Vivi ( マーク プラス ビビ ) が手がけたリノベーションは、1920年に建てられたという、街中の古い2階建てのビル。クライアントの要望は、地域に愛される 『 店舗兼自宅デザイン 』 ということでした。
一階は地元のアーティストが作品を飾るスペースとオープンなキッチン、ダイニングにもなる作業台を完備。らせん階段を上がった2階は、広々としたベッドルームとバスルームが広がります。
ビビッドなキッチンの壁のイエローが、外からも目を引くおしゃれな店内。レンガの外壁は赤紫色に塗られ、路面からも目立つ店舗兼自宅が完成しました。
正面と裏庭の両サイドから、自然光が入る明るい一階の店舗。キッチンと向かいの壁には、展示スペースを必要とする地元アーティストたちの作品が並べ、地域とのコミュニケーションが楽しめる店舗となっています。
箱型のキッチンは、正面から見ると奥行きを感じますね!
壁の背面は黒板塗料で塗装し、チョークで描いたカフェ風の落書きがポイントです。
空いた空間もくまなく利用。壁の隙間には本棚にもなる、飾り棚を設けています。
らせん階段の左側にできたちょっとした空間にも、壁に備え付けの棚を付け、ちょっとしたワークスペースへ。
店舗の2階部分は、プライベートなベッドルームが広がります。写真の黒の壁の部分は、大容量のウォークインクローゼットだそうです。
カーテンの向こう側はバスルーム。日曜大工用のボックスは、収納用に使っています。
真っ白なタイルで清潔感あふれるシャワールーム。壁には小さな棚を付けて、本を整理しています。
大きな窓から店内の様子がはっきりとわかる、店舗の正面デザイン。外壁はパープルがかったレンガです。
閉店時にはおしゃれなスクリーンを引っ張るだけ。プライベートタイムとオープンタイムをはっきりと区別します。
町のギャラリーとして近所の人たちからも愛される店舗を、というオーナーの要望に見事に応えたリノベーション。コンパクトながら可愛らしい店舗に、思わず引き込まれていきそうですね !
参照元 : The Tire Shop Project by Mark+Vivi – Home DSGN
Design by : Mark+Vivi ( マーク プラス ビビ )
大学在学中に知り合った、カナダ出身の Mark Fekete と、メキシコ出身の Viviana de Loera のデザイナー2人が、パートナーを組む建築デザイン事務所。カリフォルニア・ロサンゼルス、サンフランシスコでの活動を経て、現在はの故郷であるカナダ・モントリオールをベースに活動しています。